永く住む家 のためのお話 「安全」 プランづくりの際にどのような安全に対する配慮を実際に採用する かを選択することが、重要な事となってきます。 安全に対する配慮のし過ぎはありませんが、すべての事を採用できる というのは予算的に無理な場合が多いのではないでしょうか。 そこで、限られた予算を有効に活かし、より安全な住宅を実現するこは、駆体 に関わる安全対策を優先して実行するという現実的な選択が必要になってきます。 将来必要になるかも知れない配慮は、その時点で対応できるようにしておく事です。 例えば、廊下に手すりを取り付けるのも安全対策の一つですが、 本当に必要になるのは、かなり運動機能等が低下した場合だと思います。 若く健康な家族だけが暮らす住宅での必要性には疑問があります。 そうした設備については、将来取り付ける必要が生じた場合を考え壁を部分的 に強化しておく、手すりを設けても通行に支障がないように廊下の幅に充分な ゆとりを持たせておくなど、前もって良く考え準備をしておくということが 必要です。工事段階でなければできない下準備をしておくことにより、 将来必要になった時にすぐに対処することができるようにしておきます。 このページのトップへ 「快適」 自然を取り入れ断熱性を高め快適な暮らしを。 一年を通して快適に暮らせる住宅を実現するためこは、建物の断熱・気密性 を高めると同時に採光や風通しの良さを確保することが重要となります。 この相反する問題も工夫することで両立することが出来ます。ポイント1.
建物の中でやはりポイントになる場所=窓 断熱性を高めることだけを追求すれば、窓は小さくなります。しかし、それでは 風通しが悪くなり、採光も不足して来ることになります。 ここで窓を大きくしながら、同時に断熱性の低下を最小限に抑えるという 課題をクリアしてくれるのが榎層ガラスです。窓を大きくしながら、かつ断熱性を損なわないためには、複層ガラスと
断熱性の高いサッシの採用が効果的となります。
ポイント2.断熱・気密性の高い住宅では、開□部を閉め切ってしまうと、ほとんど自然換気 が行われません。そこで機械換気による強制的な換気が必要となってきます。 特に空調を行う時期は長時間にわたって窓を閉め切ります。そうした時期でも室内の 空気をクリアに保つために、必要な設備となっています。ポイント3.
開放的な室内空間のプランニングを行う。 1階と2階を結ぶ大きな吹き抜けや広々としたワンルームタイブのLDKなど、 開放的な空間設計は、風通しの良い住宅を実現するうえで効果的です。 窓を開け放てば、自然の風が屋内全体を流れていきます。 できれば個室に細かく仕切ることも最低限に抑え、屋内全体の空間に 連続性を持たせたいところです。 屋内全体の温度を均一化できることや効率よく換気を行えるなどいろいろな点でも メリットがあります。 こうした開放的な空間設計は、建物の断熱・気密性の高さが前提となります。 断熱・気密性が確保されずに開放的な空間設計を採用すると、冷暖房効率が下がり、 快適さとはほど遠い住宅になってしまうからです。 私たちの考える住宅では、「断熱性の高さ」「考えられた換気設備」「開放的で 風通しの良い空間設計」の三つが快適な住まいポイントとなっています。 このページのトップへ 「健康」 安全な素材を使用し健康な住まい造り。 シックハウス症候群が問題になってきています。空気中の汚染物質が原因で引き 起こされる症状です。その中で中心になっているのが化学物質過敏症です。 現在のところ、その原因は明確にされていません。しかし、大量に化学物質刺激を 浴びた結果、化学物質に対する過敏性になってしまい、わずかな化学物質でも 反応して何らかの症状が生まれたり<生物による汚染物質刺激(カビ、ダニ、動物 の毛など)でアレルギーを引き起こす問題等もあります。> 原因となる化学物質も多種多様です。 住宅では、建材から発散されるホルムアルデヒドをはじめ、塗料、接着剤、防蟻剤、 防腐剤、塩化ビニールなどに含まれるさまざまな揮発性有機化合物(VOC=Volatile Organic Compounds)といったところが原因物質として挙げられています。 発症の程度は個人差が大きく、因果関係を特定することも難しいのですが、 私たちは住まいからその原因物質となるものを無くす事を目指しています。 現実的な対策として、ホルムアルデヒドなど揮発性有機化合物の放出量が極めて少な い建材を採用することにしています。 壁・天井にク□スを貼るのに使う接着剤もノンホルマリンタイプにし、木材の防腐剤、 床下の土穣に散布する防蟻剤等も、より安全性の高い薬剤を選び使用しています。 現在厚生労働省が化学物質の提言対策として次の11の物質の指針値が発表されています。二つ目の対策は、内装材料に自然素材を選ぶ方法です。床の木質フローリング は、コスト的な手軽さから合板タイプが選ばれることが多いのですが、広い面積 であり一番肌に良く触れる部分であるだけにVOCの発散量が気になるところです。 予算を検討して、出来れば天然木のムク板フローリング等を採用したいところです。 (ただしムク板の場合床暖房には製品としては対応出来無いので、工法等の工夫も ありますが、住まわれる方がムク材の特性を理解し納得して使用する事が必要。) 壁や天井の仕上げに自然素材を使う方法、ビニールクロスに代えてウッドチップを 使った壁紙や和紙を使ったり、壁を珪藻土等の土壁にする方法などがあります。 このページのトップへ 「強さ」「耐久性」 無理のないプランニングが強さの基本。 地震が多い日本では、大きな地震が起きるたびに建築物の耐震性に関する基準が 強化され、今では世界でも非常に厳しい耐震基準に沿った住宅が建てられるよう になりました。 しかし、プランを検討する段階で考慮に入れたいポイントがいくつかあります。 その一つが建物のフォルムです。基本的に地震に強いのはシンプルなフォルムです。 複雑なフォルムの住宅は見栄えがしますが、地震の際に建物に加わる力が 偏る恐れがあり、思いがけない被害を受ける可能性があります。極端な例ですが、木 造や2×4住宅の場合正方形な総2階建ての住宅がもっとも地震に強い形となりえます。 窓の位置や大きさにも、バランスが必要です。木造や2×4住宅の耐震性は、 耐力壁をバランスよく配置することで実現されています。 無理な位置に窓を設けたり、むやみに大きくしたりすれば、耐力壁の位置や量に しわ寄せが行くと言うことになりかねません。 その点、重量鉄骨造の建物では窓の位置、大きさ、間取りの取り方が自由に配置 することが出来るといえます。 木造や2×4住宅の間取りについては、2階建ての場合1階に家族の居室や浴室、洗面 などの間仕切りが必要な部屋を配置し、2階にはリビング、ダイニングなど広々とし た空間を配置することも良い選択になってきます。 その理由として個室やサニタリーを配置することで1階の壁の量(耐震壁)が増えて 強度が高り、2階を開放的な空間にすることで加重を軽減できるため、耐震性の向上が 望めるからです。まして密集した都市住宅の場合、2階にリビング、ダイニングなど の空間を設けるプランは、2階であれば、ある程度の採光を確保できるうえ、室内か らの眺望を隣家に妨げられることも少なくなります。 建物を1階部分を開放して、ピロティ部分を駐車場など多目的な空間するプラン もよく有りますが、木造等では耐震性の点ではお薦め出来るプランとはいえません。 敷地が狭い都市の住宅では、駐車スペースを確保するために2階以上の階を居住スペ ースとして、有効に活用したい場合、重量鉄骨造の建物では強度的に余裕のある 裏付けによって自由度が非常に高く色々なプランに対応できます。 永く住まえる住宅のプランとして室内を壁で細かく仕切るのではなく、可能な 限り大きい空間設計を採用することが必要だと考えています。 子供の成長や年齢に対応した間取りに変えていけるように、可動間仕切りや収納家具 などで仕切る方法がそれです。必要に応じて小さく仕切ったり、逆に空間を連続させ たい場合でも、大がかりな工事を伴わずに空間のサイズを自在に変えることができます。 木造、重量鉄骨でも、経験豊富な私たちはお客様のご要望にお役に立つことが出来ます。 このページのトップへ 「環境」 私たちは、この地球上にいる限り、この環境という問題は切っても切れないものです。 自然(太陽エネルギー等)を積極的に利用し、環境負荷を軽減する事が今活発に 行われています。代表的なものとして太陽光発電システムや太陽熱利用による給湯 システムなどが有ります。 現在の太陽光発電システムは発電効率がかなり高まってきています。一方、建物の 高断熱・気密化によって冷暖房に消費するエネルギーが大幅に減っているため、 地域や立地条件によっては1年間に家庭で消費するエネルギーを太陽光発電と太 陽熱給湯でほぼまかなうことも可能な場合もあるようです。 もちろん太陽エネルギーは、夜間や天候が悪い時には利用できません。その際 は電力会社から電力購入しなければなりません。しかし、晴天時には太陽光発電に よって生まれた電力が家庭の消費電力を上回ることが多く、余剰の電力を電力会社 に売却するということです。この買う電力を売る電力によって相殺することで、年間の 消費エネルギーをまかなえるというわけです。 <現在(2001年度)和歌山市内では、太陽光発電システムについては国からの補助として1KW当たり 12万円、市から1KW当たり4万円で1KW当たり合計16万円の補助が受けられるようになっています。> 太陽熱利用の給湯は以前から利用されていますが、現在は色々なシステムと組合せて 利用するようになってきています。 その他「雨水の有効活用」(「中水利用システム」このシステムは、雨水や風呂の 残り湯などを地下のタンクに溜め、トイレの洗浄や、洗車用水、庭の散水などに利用し ようというものです。)をして水資源の有効利用を図るとともに、水道料の負担軽減 を目指したものです。 環境の緑化を推進して日当たりや風通しのコントロールをする。単に植木を植えると 云うだけでなく、屋根(屋上等も)を緑化して、夏の暑さを避ける点でも効果的です。 屋根が太陽熱で焼けるのを防ぎ、冷房効率を高めてくれます このように環境考えていく云うことは、単に環境保全に貢献することだけが目的ではなく、 二酸化炭素の排出量を大幅に削減すると同時に、より快適な住み心地の建物を実現させる ためにも重要なことだと、私たちは考えています。 このページのトップへ Copyright (C)Nishide Komuten All Rights Reserved
室内濃度指針値 揮発性有機化合物 発生源 室内濃度指針値
ホルムアルデヒド 接着剤など 100μg/m3 トルエン 塗料など 260μg/m3 キシレン 塗料など 870μg/m3 パラジクロロベンゼン 防腐剤など 240μg/m3 スチレン 断熱材など 220μg/m3 クロルピリホス 防蟻剤など 1μg/m3 フタル酸ジ−n−ブチル 塩ビ製床材など 220μg/m3 エチルベンゼン 塗料など 3800μg/m3 テトラデカン 有機溶剤など 330μg/m3 フタル酸ジ−2−エチルヘキシル 可塑剤など 120μg/m3 ダイアジノン 有機リン系殺虫剤など 0.29μg/m3 TVOC(総揮発性有機化合物) 目標値 400μg/m3