2300系
世界遺産登録の高野山をイメージ

整備後(貫通扉の下部が赤く塗られている)


撮影日:2006年8月14日 撮影場所:紀伊細川駅

搬入直後


撮影場所:南海千代田工場(2004年電車まつりにて)

 世界遺産に登録された霊場高野山へのアクセス車両として2005年に登場した。2000系をベースとしているが、「人と環境に優しい車両」をコンセプトに様々な変更点が見られる。外観は高野山を代表する建造物である根本大塔をイメージした赤色ベースの新デザインとなるとともに、4編成それぞれに花の愛称(さくら・はなみずき・しゃくなげ・コスモス)がつき、車体側面に花のデザインが施されている。
 前面では2000系で前面窓の下にあった前照灯が貫通扉の上に移り、前面窓の下には山線の急曲線でも進行方向を照らせるようにコーナー灯が設けられた。
 車内は落ち着いた暖かみが感じられる茶色系でまとめられ、扉間には長時間乗車に対応した2+1列配置の転換クロスシートが並び、扉間の側窓は沿線の景色を展望できるようにフリーストップ式カーテン付き大型一枚窓となった。
 環境対策として冷房機の冷媒が代替フロンに変更、バリアフリーに対応してドアチャイム・開扉誘導鈴・扉開閉警告表示灯が設けられている。

車体側面の花のデザイン



車 内

運 転 台

台 車

主 要 諸 元 表
 
最大長 17725mm
最大幅 2744mm
最大高 4005mm(パンタ折りたたみ高さ)
車  体 軽量ステンレス製
性  能 最高速度100km/h(設計最高速度120km/h)
起動加速度3.1km/h/s
減速度3.8km/h/s(常用) 4.0km/h/s(非常)
集電装置 シングルアームパンタグラフ
ばね上昇空気下降式
PT7144-B
台  車 緩衝ゴム支持空気ばね直結台車
FS-541B
主電動機 三相かご形誘導電動機
TDK-6312-A 100kW×4
駆動装置 TD継手式平行カルダン
歯車比85:14=6.07
制御装置 2レベルIGBT VVVFインバータ制御
RG689-A-M 1C2M×4群
制動装置 電磁直通空気ブレーキ
(回生ブレーキ併用、応荷重装置付)
直通予備ブレーキ
補助電源装置 ダイレクト変換2レベルインバータ方式 SIV
75kVA 三相220V 60Hz
2バンク形 並列運転方式(37.5kVA×2出力)
 
車 両 編 成 表
 
Mc1+Mc2
2301+2351
2302+2352
2303+2353
2304+2354

Mc Tc 所属
8両 8両 小原田検車区
 
個 人 的 評 価

 2000系の轟音がなくなり、高速走行でも軽やかな走りです。転換クロスシートは掛け心地がよく、運転室後部にはテーブルまで付いたかぶりつき席が用意されていて最高です。2000系に比べ座席数が減っていますが、転換クロスシートを採用し、かつラッシュに対応するには仕方がないでしょう。せっかくの高級感漂う内装なのに、側扉、貫通扉ともに内側が金属丸出しで、安っぽく感じられ残念です。